私は、駅伝が大好きで箱根駅伝が、日本で一番大好きな駅伝です。
自分の母校も出場するので、正月は毎年テレビ観戦しています。


箱根駅伝のシーズンになると、決まって
「箱根駅伝のせいで男子マラソンでメダルが取れない」
というコメントが新聞や雑誌に載りますね。

オリンピックでは、1992年バルセロナ五輪の森下さん以来メダルがありません。
では、メダルが取れない理由なんですが、これには私は2つの理由があると思います。

1.アフリカ選手が本気でマラソンを走るようになった
以前は、アフリカ選手は5000、10000メートルを中心にトレーニングをしていました。
なぜなら欧米の5000、10000のレースは賞金レースだったのでマラソンよりお金が稼げたからです。
現在は、5000、10000メートルのレースよりもマラソンの方が賞金が高額です。

優勝したら、シカゴマラソンなら約1200万、東京マラソンなら800万、世界記録を出したら、スポーツメーカーからボーナスをもらう契約をしている選手もいます。
同じ苦労するなら高い賞金がもらえるマラソンで記録を残そうと思うのが普通ですね。
だからアフリカ選手はマラソンを走るようになったので、日本人選手の順位が相対的に下がってきたのです。


2.国籍変更
例えば、ケニアで4番目に早くて、世界で6番目の記録を持っていたとしても、オリンピックや世界選手権に一国3人までしか出られないなら、あなたならどうしますか?

私なら、オリンピックや世界選手権で好成績をとると、スポンサーが付き、お金持ちになれるなら国籍変更してでも大会に出ると思います。

最近、中東のカタールやバーレンに国籍変更して国際試合に出場する選手が増えています。
国籍は中東、自宅はアフリカ、練習はヨーロッパという選手も珍しくないと思います。
このようにアフリカ出身の選手がたくさんオリンピックや世界選手権に出たら、日本選手の相対的な順位は落ちるはずです。

このような海外の要因を認識せずに、箱根駅伝のせいでメダルが取れないというのはナンセンスだと思います。