マイナス金利で、住宅ローンをそろそろ組もうかなと思っている都会のサラリーマンの方も多いと思います。
借り手にとっては、マイナス金利って最高の環境ですが、銀行側から見ると最悪の環境ですね。
マイナス金利で銀行はこれからどのようにして儲けるのでしょうか?
一般的には
預金金利を下げて、貸出を増やす
これがセオリーなのですが、
貸出先が無いし(貸出先を発掘しなくても、国債運用で儲かっていたのでもともと融資力が無い)、他の金融機関の競争が激しいので利ざや(貸出金利-預金金利)が取れませんね!
そうなると
投資信託(投信)や保険を売って手数料を稼いで収益を稼ぐしかありませんね。
例えば、投信売ると、販売手数料と保有中の信託報酬がかかるので、二重に美味しいですね。
手数料3%の投信を1000万販売すると、手数料で30万入るけど、融資で1.5%で2000万貸さないと同じ収益が稼げません。
貸出の場合、審査して、融資して、債権管理のコストを含む金利なので、人件費を考えると儲かりません。そもそも新規で2000万借りてくれる(貸せる)企業って地方ではなかなかありません!
短期的に儲けるなら投信・保険販売ですね。
ここまで読んで皆さんお気づきだと思いますが、これから銀行、特に地方銀行の投資信託や保険の販売が増加すると思います。
というか、増加させないと地方銀行は生き残らないです。
銀行も株式会社だから儲けないといけませんよね。
上場会社だから配当も出さないといけないので、収益を上げないと倒産してしまいます。
だから預金を保有する高齢者へ投信・保険を販売するしかありません!
今までブログに書いてきたのですが、販売する行員が、お客様の資産を増やそうとする意欲+能力があればいいですが、100万もお金を運用したことがないのに、他人のお金を運用できるはずがありませんよね。
某銀行で、A支店の資産運用担当者6人の金融資産の額を調査したみたいなのですが、平均年齢36歳、平均貯蓄は100万無かったそうです(笑)。
ノルマが増えた、お金を運用したことがない行員が、地方に住むあなたのお父さん・お母さんへ販売しようとしています(既に買わされているかも)。
都会にいる息子さん・娘さんは、大好きなお父さん・お母さんのお金が減らないように、対策を立てないといけません(金融知識の無いご両親には無理です!)。
具体的な対策は、また明日以降で書こうと思います。
